将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

横歩取りのブログ記事

横歩取り(ムラゴンブログ全体)
  • 【横歩取り】脇流△3三桂

    横歩取りは△3三角だけではない 脇謙二流△3三桂 △3三桂とする横歩取りは、電王戦FINAL第3局で「やねうら王」が稲葉八段を破るなど、たまに指されていた。 関西の脇謙二プロが得意としていたため、脇流と呼ばれる。   左金は攻め駒 まずは屋敷九段の模範対局をご紹介。 初手からの指し手 ▲7六歩 △... 続きをみる

  • ソウタの棋(その3)~竜王獲得、四冠王へ

    最強の敵 豊島将之 第91期棋聖戦第二局、ソウタの△3一銀は、棋界を震撼させた。 攻め駒に必要そうな銀を自陣の守りだけに打つのは抵抗がある。 数多のプロ棋士の中で△3一銀が指せるのは唯一人。 「コイツにはかなわない」と、改めてソウタの実力を認めたのだ。 渡辺名人自身も「訳も分からないうちに不利にな... 続きをみる

  • 【△4二・5二玉型横歩取り】後手飛車先不換型

    飛車先交換のメリット・デメリット 従来の横歩取り定跡では先手の飛車先交換に対し、後手も負けずに飛車先交換するのが常だった。 後手が歩得するのに自分が一歩もないのでは損だから、当然の姿勢と思われた。 ところが、横歩取りの定跡が進み、先手の青野流の攻めが脅威になったため、飛車先交換を他の手に変えた方が... 続きをみる

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  • 【△4二玉型横歩取り】後手飛車先交換型

    青野流対策のBreakthrough 令和の新定跡か? 長い間、横歩取られた後手の選択は△3三角の内藤(梶)流が主流だった。 しかし、最近、図の△4二玉を試みる棋士が現れた。 昭和・平成にはほとんど見なかった令和の新定跡だ。 △3三角型は、青野流が優秀で、角が右桂に狙われる。 それを避けたのが新定... 続きをみる

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  • 【横歩取り】青野流対策

    名人戦で現れた青野流 図の△2六歩が目新しい手。 それまで△7六飛(長岡新手)▲7七角を入れてから△2六歩と垂らす順が定跡とされていた。そこから▲3八銀と受けて先手の勝率が良かったが、さらに受けずに▲8四飛でも先手が指せることが発見され、長く後手の課題となっていた。 このタイミングの△2六歩(図)... 続きをみる

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  • 【横歩取り】先手横歩取り拒否

    プロ殺しの▲2八飛 アマプロ戦で先手のアマチュアは▲2八飛と横歩を取らず、図の局面が現れた。 もちろんプロはこの変化も承知していて△7六飛と取って自信を持っていた。 以下▲2二角成△同銀▲7七金△7四飛▲8八飛には△8二歩と受け、▲8三歩△7二金▲8二歩成△同銀▲8三歩△7一銀(△同銀は▲5六角)... 続きをみる

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  • 【横歩取り】△8四飛型の攻防

    横歩取りほど定跡の進歩が著しい戦法はない。 少し前まで大流行した横歩8五飛戦法は、▲7七角~▲6八銀~▲6九玉~▲5九金と後手玉以上に堅牢に囲う対策が有力で衰退した。 実は、その構想は昔からあった。 将棋界の一大epochとなった羽生七冠誕生の一局。 その将棋で、先手の谷川九段の趣向が先手中原玉。... 続きをみる

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  • 【横歩取り】相横歩取りの世界

    飛車角総交換の不思議な世界 初手からの指し手 ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀 △7六飛 ▲7七銀 △7四飛 ▲同 飛 △同 歩 ▲4六角 △8二角 ▲同角成 ... 続きをみる

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  • 【横歩取り】△8四飛+7二銀型

    石垣島で指されていた△8五飛戦法 △8五飛戦法の大流行で一躍後手の主流戦法となった横歩取り戦法は、ループして30年以上昔の△8四飛+5二玉型に回帰、ただし、△7二銀型が比較的新しい。 と書いているうちに、何やらデジャブに襲われた。 「俺、昔指していた事あるじゃん」 後にアマトップになった蛭川敦君(... 続きをみる

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  • 【横歩取り盛衰記】▲6八玉型は危険か?

      横歩取り盛衰記 横歩取り△3三角戦法は、大橋宗英9世名人の「平手相懸定跡集」で紹介されているように相掛かり戦法の一つとして江戸時代からあった。 当時は▲2六飛に△2四歩と受ける指し方だった。 昭和になって「機関銃小僧」梶一郎九段が、▲2六飛に△2二銀と2筋の歩を手持ちにする梶式横歩取り(加藤治... 続きをみる

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  • 【横歩取り】アヒル式▲3九金型

    初手からの指し手 ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △8四飛 ▲2六飛 △2二銀 ▲8七歩 △5二玉 ▲4八銀 △6二銀 ▲5八玉 △5一金 ▲3九金 従来の定跡... 続きをみる

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  • 【横歩取り】中座流復活への狼煙

    AI評価値の低い横歩取らせ 天才藤井聡太に上村亘五段は横歩取らせて勝っており、『アエラ』に藤井聡太棋聖の強さの秘密について記事を載せている。 「上村五段が得意にしているのは『後手番の横歩取り』。後手が横歩を取ると将棋AIの評価はガクンと下がるため、この戦法を採用するプロ棋士は現在数名しかいません。... 続きをみる

  • 【横歩取り】中座飛車最強の敵▲7七角型

    ▲7七角型のRoots 横歩取り中座飛車の最有力の対策とされる▲7七角型のルーツを探る。 大山vs中原 この▲7七角型は、不世出の大名人と言われた大山康晴15世名人が、中原誠八段(後の16世名人)の挑戦を受けた十段戦で披露した横歩取り対策。 ▲7七角型の長所は、▲6八銀と左銀を活用できること。 左... 続きをみる

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  • 【横歩取り】△4五角戦法(△2八歩手抜きの▲7七角)

    横歩△4五角テラショック定跡 (他横歩取り超急戦定跡)というページに「横歩△4五角戦法」が丸裸に。 素晴らしい研究をぜひご覧ください。 ショック受ける事間違いない。 かつて横歩取り△4五角戦法を流行させた谷川浩二九段が、先手番で横歩取り△4五角戦を挑まれた時に用いた対策がこれ。(対田中魁秀戦) 初... 続きをみる

  • 【横歩取り】端攻めのテクニック

    横歩取り戦法、いや「横歩取らせ戦法」と呼ぶべきか。 「内藤流空中戦法」から進化した「中座流」が、試行錯誤の末、再び「内藤流空中戦法」に回帰した。 その間、先手の方にも「青野流」「勇気流」が出現し、果ては横歩を取らずに▲5八玉とする指し方まで現れた。 しかし、古風な中住まい玉の攻略も簡単ではない。 ... 続きをみる

  • 【横歩取り】勇気流対策

    初手からの指し手 ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲6八玉 基本図 △5二玉~△7四歩の積極策 ▲5八玉とする青野流と違い△5二玉▲3六歩に△7四歩が成立する。 ▲3七桂... 続きをみる

  • 【横歩取り】△6二玉型

    ヒネリ飛車風味の△6二玉 森内俊之 九段vs永瀬拓矢 王座(ABEMAトーナメント) 元々振り飛車党だった永瀬王座にとっては、△6二玉型は違和感は少ないかもしれない。 他に振り飛車・居飛車両方指すオールオールラウンダーの黒田堯之五段も△6二玉型を好む。 端攻め 図からの指し手 △9五歩 ▲同 歩 ... 続きをみる

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