謎の羽生式袖飛車 羽生の名がついた戦法。 しかし、羽生が指したのは一局だけ・・・ 豊島将之八段(当時)相手の第89期棋聖戦第三局で羽生棋聖(当時)が採用した。 当時羽生は、後手番で五連敗中、4手目△7二飛の新構想に連敗脱出を託した。 単に△7四歩だと十字飛車の筋があるので、先に△7二飛と改良したも... 続きをみる
2022年7月のブログ記事
-
-
歩は将棋の魂である。(フィリドール) The pawns are the soul of chess. Philidor 横と斜め 図は、大山康晴対中原誠の序盤。 歩だけを抽出すると下図のようになる。 横に並んだ先手陣に対し、後手は奇数筋の歩をついて斜めに・・・見事なまでに対照的だ。 振り飛... 続きをみる
-
その数字の根拠は?(その1):なぜ1ドルは360円だったか? 子供の頃好きだったクイズに「(車の)ハンドルはいくらでしょう?」というのがあった。 答えは180円。 1ドルが360円だったので、半ドルは180円ということだ。 お隣の中華人民共和国は未だにドルペッグ制といって為替レートを恣意的に固定し... 続きをみる
-
-
ゴキゲン中飛車のルーツ 図の局面が最初に注目されたのは、塚田正夫 対 木村義雄(名人戦:1947年)だった。 当時は図から△5五歩とするのが定跡だった。 図からの指し手 △5五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3二金 ▲3四飛 △5二飛 ▲2四飛 △5六歩 ▲同 歩 △8八角成 ▲同 銀 △3三... 続きをみる
-
三角法の応酬から仕掛けを窺う ▲6九玉の一手ずらしは、▲8八玉型対△4二玉型で▲4五桂と仕掛けようという意味。 対して△4一玉が、相手の出方によって次に△5二玉か△4二玉としようという一手ずらし対策。チェスでいうトライアンギュレーション(三角法)という戦術だ。 ▲7九玉なら△5二玉(下図)、もし△... 続きをみる