将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

【ノーマル四間飛車 鈴木システム】(その3 急戦)

二刀流 鈴木大介

将棋と麻雀

B級2組所属のプロ棋士でありながら、雀士としてМリーガーでもある、二刀流鈴木大介。
永瀬八段はじめ、彼を慕う棋士は多く、梶浦宏孝七段という有望な弟子もいる。
片方の麻雀界でも若き頃「雀鬼流」道場「牌の音」で磨いた腕はホンモノで、反射神経で打つ彼のスタイルは、考慮不足を指摘されたりするが、魅力的な打ち手で人気も高い。
将棋界には、他に二刀流を表明した井出隼平や、才能の塊、青嶋未来など高い雀力を持つ棋士がいる。


狙い撃ちされる鈴木システム

玉側の端歩突き合った形から居飛車穴熊模様の△3三角に対しては、▲3六歩として右桂の活用を図るのが鈴木システム。
これに△7四歩と急戦にシフトチェンジして▲5六歩にいきなり△8六歩。

そんな将棋を続けさまに若手棋士相手に順位戦で味わうことになると、鈴木大介九段としても嫌な思いをしたことは想像に難くない。
対石井健戦では、▲8六同角と取った。
後手は、△2四角▲7八飛△4四銀と右銀を玉側に活用し、▲3七銀に△8六同飛▲同歩△5七角打。
以下▲3八玉に△7九角成と急戦成功だ。


対渡辺和戦では、▲8六同歩と手を変えた。
しかし、△7五歩とされ、▲7五同歩に△6四銀▲7四歩△7五銀とできるのが突き捨ての効果。△6四銀に▲7六銀と受けるのは△7二飛とされ、捌き合いは振り飛車にキズが多くて指し切れない。


やむなく△7五歩に▲7八飛としたが、△7六歩▲同銀△7二飛▲6七銀△6四歩と
なると振り飛車が勝てる気がしない。


敗因は、▲3六歩とした序盤の駒組の時点まで遡る。
▲7八銀型、▲4六歩型▲4八玉型、それぞれの最適解が求められる。
鈴木システムも藤井システムと同様、序盤の精度が必要だ。



【Mリーグ】2024.3.7 第2試合 鈴木大介牌譜検討【BEAST Japanext】