将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

2020年5月のブログ記事

  • 【ヒネリ飛車】古い皮袋に新しい酒を注ぐ

    果たして終わった戦法なのか? ヒネリ飛車戦法は、かつては「横歩取り」に対して「縦歩取り」と呼ばれた流行戦法だったが、後手が△3四歩を保留するようになってその名は自然消滅、ヒネリ飛車と総称されるようになった。 「先手必勝の戦法があるとすればそれはヒネリ飛車だ。(ヒネリ飛車最強説)」とまで言われたが、... 続きをみる

  • 【横歩取り】△8四飛+7二銀型

    石垣島で指されていた△8五飛戦法 △8五飛戦法の大流行で一躍後手の主流戦法となった横歩取り戦法は、ループして30年以上昔の△8四飛+5二玉型に回帰、ただし、△7二銀型が比較的新しい。 と書いているうちに、何やらデジャブに襲われた。 「俺、昔指していた事あるじゃん」 後にアマトップになった蛭川敦君(... 続きをみる

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  • 世界の中心でナオが叫ぶ

    月のケーキ  星は月を食べちゃった だから三日月 星が月のケーキを食べない日は まん月 月のケーキを半分食べたら 半月 星はくいしんぼう 今日はどれだけ食べたかな                  ナオ作 母の日に 徒然なるままに 急な休みで長女はテンション高、何度もにらめっこをせがまれる。 おか... 続きをみる

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  • 「一日一森下」なぜ将棋はこんなに面白いのか?

    日本人の好きなのは、演歌と剣玉 クドカンのドラマで、MCのスキャンダルによって穴が開きそうになる番組を八嶋智人が代役を務め、剣玉によって時間を繋ぐ場面があった。 曰く「日本人の好きなのは、演歌と剣玉!」 この剣玉だが、歴史は古く、16世紀にフランスの国王アンリ3世が嗜んだという記録が残っている。 ... 続きをみる

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  • <行政改革>統計調査のムダ

    国の統計調査は56種類ほどあるそうですが、ダブった調査が多い。これは、それぞれの省庁が個別に調査を行うためで、いわゆる「縦割り行政」の弊害ですね。  5年ごとに行われる国勢調査。これもムダの塊という気がします。 調査員から「適当な数字でいいですよ」といわれ、「適当な数字でいいのなら、なんでそんなウ... 続きをみる

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  • 新手年鑑2020年版

     この一年で変化したのは「金の配置」だと思います。「金は引く手好手あり」「金銀は密接していると強い」「金は玉にくっつくべき」などが主流の大局観だったのは過去の話。ポツンと4八金型は当たり前で、バランス重視の駒組み全盛です。さらにはトーチカ破りの井出流6四金、松尾流穴熊を流行させた松尾が角換わりで自... 続きをみる

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  • 【角換わり新新対抗】端歩問題

    ▲9六歩.△1四歩の価値は? 角換わり後手番、佐々木勇気七段(当時)のideaが素晴らしい。 △7二金型から△6五歩と仕掛ける佐々木新手(対郷田戦)が研究の俎上に上がったかと思えば、今度は、後手がつまらないと見られていた同型に挑んだ。 相手は、松尾歩八段。 先手が▲9六歩を突いておらず、後手は△1... 続きをみる

  • 令和に生きる大山将棋

    守りの駒は美しい ―残留を決めた三浦九段戦における、美濃囲いの延命策も印象的でしたよね。 菅井「振り飛車の醍醐味でしたよね。自玉を絶対巣に詰まない形にして相手玉に必至をかける。これが理想の勝ち方です。あの将棋では出ませんでしたが、最後に▲1八玉と寄って一手しのぐような手筋を覚えれば、さらに振り飛車... 続きをみる

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  • 【横歩取り盛衰記】▲6八玉型は危険か?

      横歩取り盛衰記 横歩取り△3三角戦法は、大橋宗英9世名人の「平手相懸定跡集」で紹介されているように相掛かり戦法の一つとして江戸時代からあった。 当時は▲2六飛に△2四歩と受ける指し方だった。 昭和になって「機関銃小僧」梶一郎九段が、▲2六飛に△2二銀と2筋の歩を手持ちにする梶式横歩取り(加藤治... 続きをみる

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  • 【矢倉】後手左美濃急戦

    矢倉を終わらせた(かもしれない)一局 従来の感覚では無理攻めにしか見えないこの仕掛けが、意外に有力と分かり、居飛車党の矢倉離れが加速した。 そもそも▲7九角として▲2四歩△同歩▲同角△2三歩▲4六角と角で歩交換した方が手得なのに、わざわざ飛車で歩交換したのは、居角のまま据え置いて後手の攻めに備える... 続きをみる

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