将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

2023年1月のブログ記事

  • 【minor戦法】右玉(その1)

    右玉戦法 右玉戦法は、振り飛車と似て非なるもの。 振り飛車は美濃囲いの堅さを頼りに一手勝ちをする戦法だが、右玉は玉の広さを頼りに一手勝ちする戦法。 minor戦法に分類したが、奇襲戦法とは違って侮れない。 特に角換わりでは有力な作戦といっていい。 角換わり右玉 後手番で角換わりになると、左玉から手... 続きをみる

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  • 【minor戦法】右玉(その2)

    右玉攻略の自陣角 角換わり右玉には筋違い自陣角が有効。 升田・高橋・羽生の模範演技を紹介する。 升田図 まずは、「将棋の鬼」升田幸三から。 図は、1966年4月21日22日に福岡市西高宮「萩の宮山荘」で対局された升田vs大山の名人戦でのライバル対決。 升田が「将棋の鬼」と呼ばれたのに対し、大山は「... 続きをみる

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  • 【先手中飛車】向かい飛車対策の出戻り居飛車

    先手中飛車には相振り? 振り飛車党の多い女流棋士界で、序盤戦法のbreakthroughが起こった。 発震源は里見香奈女流五冠。 「後出しじゃんけん」なんてレベルの話でなく、まずグーを出し、相手がパーを出したら、そこでチョキに変えるという作戦。 先手中飛車に有効とされた相振りに対し、居飛車に戻せば... 続きをみる

  • 傑作将棋小説「覇王の譜」

    長足の進歩だ。 今までの二作、「サラの柔らかな香車」と「サラは銀の涙を探しに」は、あまり将棋を知らない人向けに書かれたような将棋小説だった。 それだけにコアな将棋ファンとしては物足りない面があった。 しかし、今回は作中で言う「将棋の国」住人向けに書かれたもので、これだけ将棋ファンの琴線に触れる作品... 続きをみる

  • 囲碁上達のために

    囲碁と将棋  並列に語られることが多いが、勝敗のつき方に大きな違いがある。囲碁は陣地を奪い合う遊戯なため、負けても奪った陣地の分だけ達成感が残る。しかし、将棋の場合は勝ちと負けしかない。ゼロか百かだ。だから、敗北がとりわけ悔しい。      綾崎隼著「ぼくらに嘘がひとつだけ」より 「旦那の碁、丁稚... 続きをみる