将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

棋譜(自戦) 編

野村流ささやき戦術に嵌る

私は今、意気消沈している。
名は伏せるが、推しのプロ野球チームが最下位に陥った上、言語道断なトレードを展開してチームを崩壊させているからだ。
(本人のためには幸せかもしれないが)攻撃の要となる内野手を放出し、守備の要となる内野手をプライドを傷つける起用をして、成績悪化を招き、放出。
専門番組「球辞苑」で取り上げられるほどの名手だっただけに首をかしげる扱いだった。
また、戦力になっていた控え内野手もなぜか戦力外。すかさずリーグ優勝チームが獲得した。お見事というほかはない。

ドラフトでもウェーバー優位の利点を生かさず、指名選手を公表という愚策。
昨年、「加藤バズーカ」と呼ばれた強肩捕手をトレード放出、今年もベテラン・外国人捕手をクビにして、結果、捕手不足。
FA宣言した優秀な捕手を獲得する意思はもちろんない。
ちなみに戦力外となった好打の外国人捕手は北の球団が獲得。
大盤振る舞いのトレードと放出で、一足早いサンタクロースとなった。

頭が悪い指揮官が就任した結果、パワハラでしかチームをまとめきれない状態。
私も似た状態を経験したことがあるが、選手はたまったものじゃない。

名将として名高いのが野村克也。
南海ホークスで捕手兼任ながら監督を経験したにも関わらず、「生涯一捕手」と現役を希望し、ロッテそして西武に移籍した。
退役後は監督として弱小チームだったヤクルトを優勝させた。
その後阪神の監督を務めたが、サッチーの逮捕もあって解任され、星野仙一が後任に就く。
失意の野村は、社会人野球シダックスの監督を務めるが、サッチーの尽力もあって楽天の二代目監督としてNLBに復帰する。
このあたりの経緯は、加藤弘士著『砂まみれの名将』に詳しい。
ちなみに初代監督の田尾安志(同志社→中日→西武→阪神)は、イチロー少年時代のヒーローだった。

野村監督が現役時の「ささやき戦術」は有名だ。
バッターに向かってではなく独り言。しかし、バッターには伝わる。
『野村ノート』によると相手の集中力を欠くのが目的だそうだが、短気で知られた大杉勝男(東映→日拓→日本ハム→ヤクルト)とは喧嘩寸前までいったという。
野村克則との共著『高校球児に伝えたい!配球学・リード術』によると、レギュラーを掴みかけた頃、山下健捕手(阪急)に「あれ、構え変えたな」と言われ「変えたつもりないのにもしかして肩が下がっているのか?体が開いているのか?」と疑心暗鬼に陥った経験から生み出された戦術らしい。

先日の大会で初対面の高齢のお相手の方にささやき戦術を使われた。
「先輩はお強いから・・・」などと話しかけてくるのである。
(後で調べるとお相手の方の方が年上だった。)
いくら私が爺いとはいえ失礼千万、平常心を失ってしまった。

気合の仕掛けで圧倒するはずが・・

朝日アマ名人戦予選、1組だったにもかかわらず、幸運にも三人のリーグ戦。
1勝1敗は隣の組と対戦なので結果的に三人とも予選通過となった。

相手のA君がなかなか角道を開けないため、「居合抜き超速」を警戒し、中飛車でなく三間飛車に振った。
6六銀型に組めて満足の展開。
図のように▲7五歩と仕掛けることができた。
果たして相手の応手は△7五同歩か△7二飛か?

仮に△7五同歩なら、▲同銀△7七角成▲同飛と上図の局面が予想される。
ここで△8八角なら▲6四銀△7七角成▲5三銀不成と一直線に攻め合って有利。
△9九馬には▲5二銀不成として△同飛なら▲6一銀、△同金なら▲7一銀と飛車を目標に攻めれば勝てる。


しかし、図で単に△7三歩と受けられると、こちらから銀を取るのは損なので、▲7一角か▲6一角と打っていくことになるが成算は立たなかった。

実戦は△7二飛。▲7四歩△同飛に勢いで上図のように▲6五銀。
▲7五歩△8四飛▲6八角と穏やかに指すのでは、△5五歩と相手に主導権を握られてしまう。


△7七角成▲同飛△6五銀には▲7一飛の予定だったが、銀損なので自信はなかった。
実戦は△7七角成▲同飛△7七飛成▲同桂△7六歩▲同銀△7九飛を相手の方が選択。
▲7一飛と、△7七飛成には▲6六角を用意して、6七歩型が生きる展開となった。


△4四角▲6八角△9九飛成▲4五歩△2二角▲8九飛成として次の▲4六桂が味良い。
そこで△9六竜だが・・・ 

図の局面で▲8五銀と▲4六桂との選択で迷った。
▲8五銀は△8七竜とされて▲8八歩△同竜としても△7六歩が依然として厳しいと判断、▲4六桂を選択したが疑問だった。
先の手順で▲8八歩△同竜の後▲9一竜とすれば悪くなく、そもそも図では▲6五銀が明解だった。
△7六歩には▲4六(2六)桂で攻め合い勝ちだし、何より駒の勢いが違う。


結果は幸いしたが、反省材料の多い一局。

王手の誘惑

一戦目勝利した私の相手は、u君。
以前にも対戦して敗れている。
強敵だ。

上図が終盤の局面で明らかにこちらが優勢。
ここで当然とばかり▲2六桂と王手した手が罪が重かった。
△同銀▲同歩△1六桂▲1八玉△1五香とされて目が見えなくなった。
ただし、△1六桂の王手では単に△1五香の方が良かったようで、▲1七銀△5八歩成▲2七銀でこちらが勝ちと感想戦で相手の方に指摘された。
△5八歩成を放置する順が見えなかった。


図では、▲3七銀左と自陣の駒を活用するのが好防の一手だった。

  1. △2五歩にはそれでも▲2六桂と打つのが好手で、△2四玉には▲4五歩が次の▲4六角を狙って味が良い。
  2. △2五香が後手の最善だが、▲2六桂△同香▲同銀△同歩とすれば、実戦に比べて4八の銀が香の持駒に変わっており、▲1七香と打つことができ、攻めが厚かった。
ここに至るまでは、巧く指せたつもりだった。

相手の方が無造作に序中盤飛ばしてきたので、図の局面では自然に有利となって気持ち悪かった。
52手目、長考して△7三桂と跳ねたのは、勝負手。
▲5三歩には△6二角が用意の一手で▲9一飛成に△5七歩と攻め合う意図だ。
しかし、▲1五歩と端を攻めるのがこの形の急所で、△同歩なら▲1二歩が厳しい。


したがって△5七歩▲5九歩(緩手、当然▲1四歩だった)△8九飛成と開き直ったが、▲1四歩△同香▲1一角△1二玉▲1三歩△同玉▲3三角成(下図)と会心の寄せ。

勝たないといけない将棋だった。
弱い。
弱すぎる。

ダイレクト向かい飛車

青森県のwさん(28歳)との将棋。
私のダイレクト向かい飛車に対して最もポピュラーな地下鉄飛車を採ってきた。
この戦法については、北島本に詳しいが、バランス型は金銀が分裂しているので玉が薄く、思ったより指し方が難しい。

バランス型相手には無理攻めくらいでちょうどいい。
駒損しても攻め続ける覚悟が必要だ。

木村美濃に組んだが、後に述べるが、自陣角を打って急戦を目指すべきだった。

途中、▲8五歩を見てから△7四歩とするのがpointで、△7五歩の仕掛けを警戒している。

図から△2五歩▲同歩△6五歩とした。

形によっては△2五歩に▲同桂と歩を渡さない応接もあり、△2五同桂に△2一飛と逆襲を目指す。

しかし、この場合は1筋の突き合いがないため△1七桂成と歩を補充される。

△6五歩に怖いと▲5七銀と引いてくれるのを期待したが、▲同銀と取られて相手の強さを感じた。

しかし△2五桂に▲8六角は小ミス。
△3七桂成が利いた。
▲8六角では▲2五同桂と堂々と取るのが正着。
△6四歩なら▲7四銀△同銀▲2六歩とする。
次に▲5八玉とバランスを取ってから▲4五歩△5三銀▲3五歩というB面攻撃を狙う。

しかし、図の▲5五歩が厳しく相変わらず難局。

一手前の△5三銀では△5三角だったかと後悔していたが、△5三角は▲6四桂があって悪い。次の▲4五歩が痛い。


全く考えなかったが△5五同歩と取って▲5四歩に△5六桂と反撃する順があった。

したがって△5五同歩に▲2六歩と受けるのが相場みたいだ。


さらに△6六歩という手をAIが示す。

▲同歩なら△2八飛成▲3八金△2九角と攻める狙いだが、弱いアマチュアには△6六歩が利く気がしない。

しかし、△6三歩成▲同金△6六歩とおかわりして▲同金なら△4八角がある。

なるほど△6六歩はいい手だ。


私の選択は△7三桂打だったが、幸い正着だったみたいだ。


図からの指し手

▲5五歩 △7三桂打 ▲5四歩 △6五桂 ▲同 桂 △5四銀直
▲5三桂成 △同 金 ▲同角成 △6五桂 ▲5八歩  

ここで玉頭のcareも考えて△4八角としたが、攻めるなら△5三歩、受けるなら△4四角と馬を消すのが自然で良かった。


図からの指し手

△4八角 ▲4九桂 △2九飛成 ▲3八銀 

図から△4九龍と桂を取って寄せるのが良かった。

以下▲同 飛 △5六桂▲7九玉 △3七角成 ▲同 銀 △7七銀 ▲5九角 △6八金▲同 角 △同桂成 ▲同 金 △8八角 ▲8九玉 △6八銀不成▲6一飛 △8七金が変化の一例。


実戦は△3九龍として▲2九金と竜を取りにきてくれたので△3七角成が決まった。

以下▲3九金 △4六馬 ▲5九玉 △5七歩 ▲同 歩 △5六歩 ▲同 歩 △5七歩 まで後手勝ち。


心臓が強くないと勝てない戦型だ。

序盤に問題があった。
持久戦になると先手の玉頭攻めが間に合うので、下図のように急戦すべきだった。

次に△3五歩▲同歩△4七角成ととなれば後手成功。

先手が①▲5八角と受けるのは、△3五歩▲同歩△同銀▲3六歩△4四銀と一歩手持ちにして角の働きが違うので後手が指せる。

②▲2八飛なら△3一飛と圧力をかけ、▲1六歩△3五歩▲同歩△同銀▲1五歩に△4七角成▲同金△3六銀打と重く攻める。 

先手は玉の位置が悪く、駒得でも指し切れない。


先手は、△3五歩▲同歩△同銀に▲3四歩の方が良さそうだ。

△3六歩から桂交換になれば、桂頭の負担が軽くなる。

そこで△4五桂!▲同桂△3四飛(下図)が驚愕の攻め。

歩切れの先手は、思わしい受けがない。

そこで△4四歩から桂馬が取られる前に▲6五桂と攻めるが、△4四銀と引かれると、次の△4七角成が厳しい。▲5三桂右不成と歩を補充しようとしても、△4七角成▲6一桂成△4六馬▲5七銀△同馬▲同玉△6一銀の大立ち回りの結果は後手が良い。

そこで▲7三桂成△同銀▲3七歩と受けるが、△4五銀▲同歩△4七角成▲同金△4六銀(下図)と強引に攻めて後手が指せる。 

野蛮な攻めが、地下鉄飛車のようなバランス(金銀分裂)型には有効だ。


次の一手(対エルモ囲い)


第一問 


研究会の将棋から。
相手(後手番)は、低いエルモ囲いから攻めてきた。
しかし、振り飛車も隙のない構えなので、飛車を先着して自信があった。
次の手を発見するまでは・・・
相手の次の一手を考えてもらいたい。
(図面はわかりやすいように先後を反転。)







 
解答
実戦では、ここから後手は△6六歩と取り込んだが、chanceを逃した。
△8六飛▲8七歩△7七桂成の強襲があった。
以下飛車を取るのは▲7八成桂で角も助からない。エルモ囲いは堅いので飛車を渡しても大丈夫。
そこで▲5一飛成△同銀右▲7七角△7六飛が変化の一例だが、5一の金を取られても▲同銀右と形よく取れるのがエルモ囲いの長所。
こんな手があるのなら▲8一飛では▲8七飛△8四歩▲6五歩(▲8六歩)と渋く指すのだった。


第二問
常識問題 








解答
振り飛車党なら絶対に押さえてかなければいけない急所。
▲8八歩




第三問

少し前に疑問手があって不利になった。
さらに図の▲4八銀が大悪手で、▲5八銀でなければいけなかったようだ。
▲5八銀は△4八銀▲同金△2八香成とされるのが気になった。
(図面はわかりやすいように先後を反転。)



解答
△2八香成から△2七銀なら簡単に寄っていた。
実戦は、時間に追われた後手が△5九竜▲同銀△5七銀と詰めろをかけてきた。
これに▲5六金と受けたが、△2八金▲4九玉△3八金▲同玉△2八香成▲同玉△2七銀とされれば負けていた。
実戦は、△2八金▲4九玉に△4六桂▲同金と進行した。
対して△3八金▲同玉△4六銀の詰めろなら▲5八銀!と受けるつもりだった。
そこで△5七銀打と詰めろをかけてきた局面が次の問題。




第四問
絶妙手がある。
後手玉は▲6九香の利きや▲3四桂のキズがあって狭い。



 




解答
図の△5七銀は厳しく見えるが、実は▲同銀と取って自玉は詰まない。
それを含みに▲3一金とするのが絶妙手。
△同玉には▲1三角が痛快な一手で、取れば竜切って▲2二角で詰み。
△2二金合なら▲3五角成で包囲網が破れる。
また、▲3一金に△2二玉は、▲2一飛△1二玉に▲5七銀が詰めろ逃れの詰めろ。
以下▲2四桂△1三玉▲1一飛成△2四玉▲1四竜の筋で詰む。
実戦は、△3八金▲同玉の後、△2八香成▲同玉△2七銀▲3九玉としてから△4六銀成としたが、香を渡したため後手玉に即詰みが生じた。




第五問
上部が広くて難しいが、詰みあり。 







解答
▲2二飛△同玉▲3四桂△1二玉▲1三香△同玉▲2二角△2四玉▲3三角成△同玉▲2二角△3四玉▲2五金△4五玉▲4六歩以下並べ詰み。
他の変化でも▲6九の香が輝いている。
この詰み筋は、実戦で役立つ必修手筋だ。


早石田

本日の大会は予選落ち。
力不足だった。 
一局目から振り返ってみる。
相手は、初対決の子供。
棋風も得意戦法もわからない。

知っているかな?と早石田という昔の戦法を採用。
早めの角交換と、相手はちゃんと対応してくる。
8八銀とされると、7七~5五と活用するしかない。
△8五歩を保留しているのも的確。
△3一玉~△3二玉の手損がないが、升田vs大山の名人戦とほとんど同様の進行となる。

図の少し前の▲5五銀に相手は△5四歩と突いてくれたので、後の角のラインが消えた。


7二の金は部分的には悪形で、大山名人は△7一金~△6一金と形を直した。
こちらが▲7七桂として次に▲8五桂を狙ってくれば△7二金は必要だが、現時点で上がる必要はない。
これを見て、▲7七桂を省略して▲4五銀と動く。
升田九段は、▲7七桂と跳ねてから▲5六歩と突いたが、▲7七桂は桂頭を狙われるし、▲5六歩は5七の空間にスキができ、飛車の横利きを止めてしまう。


▲4五銀△4四歩▲5六銀と腰かけた。
銀が遠回りしているようだが、△5四歩を突かせたのが大きい。
後で調べるとこの銀の動きは、鈴木大介九段の先例があった。


なお、▲5六銀では▲3六銀も有力。 


最近、早石田に組むとこういった自陣角を打たれることが多い。
私が知らないだけで、早石田へのpopularな対策のようだ。
手に乗って▲7七飛~▲6七飛と活用して悪いと思えないのだが。
 

気持ちよく左桂を活用して△7四歩に対し、単に▲6五歩とするか▲5一角を利かせてから▲6五歩とするか迷った。
前者は少し単調なので、後者を選択した。
飛車取りを受けるのに1.△7三桂、2.△9四飛、3.△8二飛などの手段がある。


  1. △7三桂と受けるのは危険で、▲6五歩△同歩▲同桂が好調になるし、▲6五歩に△7五歩としても▲6四歩△同銀▲8五桂などの手段がある。
  2. △9四飛と横へ逃げるのは▲6五歩△同歩▲7四歩△同銀▲6五銀と十字飛車を狙う。
  3. △8二飛が実戦の順だが、6四の地点の飛車の横利きがなくなったので▲6五歩△同歩▲同銀と攻めた。以下△5二金と角を取りに来るのは▲3三角成から▲6四歩で二枚替えだし、△4一金はどこかで▲5三銀を狙う予定だった。実戦は△4一玉▲4二角成△同玉と進行。
 

図の局面から▲6四歩△5二銀▲7四銀△6二歩と進行。

ここで▲6五桂と活用する予定だったが、△7三歩と催促されると困る。
予定変更で▲6三金と打ち込んだが、こんなイモ攻めでは自信がない。


図の局面では▲7四銀△同銀▲同歩と交換しておくのが最善だった。
それなら7筋の歩が攻めに働き、今度こそ次の▲6五桂が絶品になる。


でも将棋はこれから。
 


ここで冷静に▲7四竜とでも逃げておけば優勢だった。
実戦は、▲4三竜△同玉▲6四角△6二飛▲6三歩△同飛▲3一角成と寄せに行った。
棋風通りの進行だが、遊び角と竜を交換したのはさすがに筋が悪い。
△3二金の受けを軽視していた。
▲6四歩が利く予定だったが△6一飛がある。
ひどい見落としに形勢を悲観して最善手を逃した。
▲2一馬は△6九飛成と遊び飛車を活用させるので読まなかったが、これが正解だった。


△6九飛成には▲3一金で勝勢。
したがって△6一飛だが、▲5五桂があった。
△同歩は▲5四銀で△4二玉と逃げても▲5三金打ちで助からない。
△4二玉にも▲5三銀が好手で寄り形。


実戦は、▲6四銀 △3一金 ▲6三銀不成 △同 銀▲6一飛 △3二玉 ▲6三飛成 △4二銀打 ▲5二銀 △8九飛▲4三金 △2二玉 ▲3三金 △同 桂 ▲4三銀打 △5八角▲6九歩 △同角成 ▲4二銀不成 △同 金 ▲4三銀打 △4七馬▲6八龍 △4八銀 ▲7九金 △4九銀成 ▲同 銀 △7九飛成▲同 龍 △3九角 ▲同 玉 △3八金 ▲同 銀 △4八金
▲2八玉 △3八馬 ▲1七玉と進行。
以下△2五桂以下簡単な詰みだが、△2八銀 ▲1八玉 △2九銀不成(△2九馬▲同龍△17金まで)▲同 龍 △同 馬 ▲同 玉 △3九飛と難しい順で詰まされた。


▲6四歩(正しくは▲7四銀)とか▲6三竜切り(正しくは▲7四竜)に見られるように勝負どころの大局観が悪かった。
また、▲2一馬以下の手順を逃すなど読みの突っ込みを欠いたのは残念。



かろうじて首の皮一枚繋がる

ほとんど自爆と言っていい内容の一局目に次いで、予選二局目も苦しい局面になった。 

平凡な桂打ちを見落としていたのだ。 

図の△5六桂が痛かった。
▲5七角と逃げるのは△6八桂成が嫌だ。
水匠君は、▲6五金△4八桂成(△同金▲5七角)▲6四金で「やや先手持ちの互角」の形勢判断だが、金銀桂と飛車角の交換という大損なので、私にはとても指せない。
勝負手のつもりで▲同金△同歩▲2六桂△4三金▲4五歩とした。
対する△4六金が好手で、はっきりダメになったのを悟った。


そして終盤戦を迎えた。
自玉に詰めろがかかっており、敵陣は広く厚い。
攻めなくては逆転は望めないのでとりあえず王手飛車をかけた。

角を取られてはダメなので、王手で先手を取りながら△4六桂からの自玉の詰めろを振りほどかなくてはならない。

▲4五歩と打って、△3四玉や△5四玉なら▲4六桂がある。

△3三玉には▲2五桂と王手して、△3四玉に▲3五金△同玉▲3六金で詰めろを消す。

△5三玉や△4三玉には、▲4四金と上部を厚くすれば詰めろがほどけそうだ。

実戦は、△5五玉に▲4六金と犠打を放って▲8二角成と開き直った。


図からの指し手

▲4五歩 △5五玉 ▲4六金 △同 玉 ▲8二角成(下図)

後手玉に詰めろがかかり、少し前の絶望的な局面に比べれば、かなり好転した。

双方の玉が接近しているので指し手が悩ましい。

ましてや30分切れ負けという対局条件だ。

△7五角とされたが、これは王手で抜くことができる。

△5三銀と固く受けられるのが嫌だった。

▲4七桂などと詰めろをかけても△3六桂で凌がれる。

▲6七桂が最善で、少し残しているようだ。


図からの指し手

△7五角 ▲3六金 △5五玉 ▲6七桂

△6六玉 ▲7五桂 △5七歩成 ▲3九角(下図)

 

うまそうな手に見えた▲3九角だが、負けたら敗着級の悪手。

▲6四馬と開き直るしかなかった。


図の局面で△4七銀▲同金△6八飛という手があった。

先手は4八に合駒するしかなく、角のラインが止まるので△4七とで負けだった。


図からの指し手

△4八銀 ▲同 金 △同 と(△7八飛) ▲同 角

△5七金 ▲同 角 △同 玉 ▲4八銀 △6七玉 ▲6九金

△5六角 ▲4七飛 △同角成 ▲同 銀 △4八飛 ▲同 玉

△5七金 ▲3九玉 △4七金 ▲6八飛 △7六玉 ▲6四馬

まで勝ち


直観勝負の極限の終盤戦。

△5六角の王手なんか全く見えてなかったので慌てた。

歩の合駒が利かないので飛車合しかない。

しかし、幸いにも何とか残っていたようだ。

これで予選一勝一敗。

しかし、悪運はここまでだった。



プレッシャーに勝てず

一勝一敗同士の予選三回戦。
相手は、アマ竜王戦など県代表経験者。
今大会の私のテーマは、石田流。
これに対する相手の作戦は、左美濃。
一番警戒していた戦型だ。

ダイヤモンド美濃に囲ったが、金の厚みが強く、飛車の活用が難しい。

▲5七角と手待ちをしたが、はっきり言って意味のない一手。

▲8五桂と暴れた方が自分らしかったか?

 


▲6五歩と飛車に活が入ったのはありがたかった。

後手は△8四桂の筋に期待しすぎたか?

お互いに負けたら予選落ちなのでプレッシャーが半端ない。

 

選択の時が来た。
▲1五同歩と取って△1七歩に▲1四桂と逆用する順もあるが、どこまで効果があるのか分からなかった。
下手をすれば質駒を作っただけになる。

そこで▲6六桂と右辺で入手した桂馬を使ってと金作りを図ったが、形勢を損ねたようだ。

一路上に▲6五桂打とする手をソフトが示した。

と金のタネになる6四の歩を取られそうなので浮かびにくいが、△6四角なら▲7四飛△6三銀▲7一飛成△1六歩に▲5三桂成がある。

したがって△6二角と引くのだろうが、▲5三歩と角道を止めながらと金作りを図る手が大きい。


まあ見えない手をとやかく言っても仕方ないので、恐れず▲1五同歩と取るべきだった。

▲1五同歩としても後手から継続の手は難しい。

見えない影に怯えてしまった。

後手が端を取りこめたのはデカかった。

厳しいと思って打った▲6六桂だったが、甘かったようだ。



図の局面で悩んだ。

一番先に浮かんだのは、飛車で角を取って▲5三とから王手飛車をかける順。

しかし、急所?のと金を捨てて飛車を取る順は遅く、筋が悪い感じがした。


こちらの方が筋が良いと選んだのは、▲7五角△同歩▲6六角△5五銀▲7五角。

飛車角が使えるので調子がいいと選んだその局面になって嫌な手が浮かんだ。

果たして相手はその手を指してきた。

△7四歩


この手でたちまち飛車角がお荷物になってしまった。


図の局面ではやはり▲7五飛△同歩▲5三とを選ぶべきだった。

直観は誤らない、誤るのは判断である。


対雁木

昨年はコロナのため中止になった大会が多く、久しぶりの大きな大会に参加できて心が躍っていた。
相手の方は何度も全国優勝している名の知れた古豪。
初めての対戦だ。
序盤は、藤森vs高田(順位戦)のような出だし。
▲5五歩に△4三銀は屈服だが、後手番なので序盤は受け身になるのは仕方ない。
そこで▲9六歩~▲9七角(図)が俊敏な構想だった。

放置すると▲6五歩が厳しいので△3三玉としたが、いかにも不安定。
自信のない将棋になった。

ここで△3五同歩▲同銀△3三歩というような指し方は、相手の銀が五段目に安定するので却下。
△3三銀と盛り上げるのは当然と思ったが、意外にもソフトの評価は真逆。
培ってきた自身の将棋観を否定されたようで悔しい。

相手が無理な動きをしてきたのでチャンスと△6六歩と銀頭を叩いた。
これに▲5六銀と予想外の一手を指され、正着を逃した。
実戦は△7六歩としたが、緩かった。
△8九角▲3八飛△7六歩が厳しく正着だった。
△8九角は7八の金と5六の銀を狙って浮かんで当然の着想。
衰えを感じた。
 


図の局面で20分の持ち時間が切れ、30秒の秒読みになって読みがまとまらず△9四馬と逃げた。
発狂したとしか思えない一手で、△6五飛が消えて飛車が使えなくなった。
せめて△6五飛としなくてはいけなかった。


△3七銀からの攻めを読んでいたが、△3七銀▲同飛△5七銀▲3八飛△4九馬▲同玉△3七金に▲5九銀や▲3九角と受けられてどう攻めるか考えがまとまらなかった。
冷静になって考えれば、△3七銀▲同飛△5七銀▲3八飛に単に△3七金とすれば、▲6七香△3八金▲同金△2九飛▲6九合駒△6八歩で攻めが続く形だ。


イーロン・マスクが、「日本はいずれ消滅する」とツィートした。
残念ながらひとつの真実かもしれない。
人口減は結果であって原因ではない。
消費増税やコロナによって乖離したGDPギャップを埋めなければ、このまま沼に沈むしかない。
私自身としても発想を確実にGOALにつなげるために足りない部分を埋めていきたい。

三間飛車穴熊

同じ大会でベスト8を賭けた将棋。
後手番の時は飛車を振る予定だったので三間飛車から石田流を目指した。
しかし、相手が棒金戦法を見せたので石田流は断念。
穴熊に囲って強く戦う腹積もり。

図は便宜上先後を反転している。
ぐずぐずしていると▲5五歩と角を狙われるので△6五歩と開戦。
しかし無理筋だった。
△7一金と締まって▲5五歩△同歩▲同銀に△5二飛▲5四歩△3三角と

我慢すべきだった。
▲3五金とされそうだが、△5七歩のcounter punchがある。

感想戦によると、相手の方は、▲5五歩△同歩▲同銀△5二飛▲5四歩に△同角と乱暴されても自信がないので仕掛けるつもりはなかったそうだ。

水匠君は△3三桂を推奨。
左桂を捌くのが急所だったようだ。
なるほど、3五の歩を取るのは角切りから△4五桂が絶品。
放置しても△4五桂としておけば相手から動く手はない。
▲5五歩△同歩▲同銀には△同角▲同飛△5二飛と強引に飛車交換を挑む。
▲5四歩と交換を拒否しても△4五銀がある。

 


△8五桂と攻めて、金の質駒があるのでどう受けるか注目していた。
▲5五歩なら△7七桂成▲同玉▲5五歩とすれば、飛車角と5五の歩と持駒の銀で、攻め駒が足りている。


▲6六銀△7七桂成▲同玉が思いもしていなかった受けの好手順で、相手の強さを感じた。
相手陣は手厚く、▲2八飛からの突破も見える。
こちらは歩切れの上、攻め駒が一枚足りない。
仕方なく△6三金としたが、唯一のadvantageである玉の固さを放棄するようでは負けを覚悟した。



図の局面でchanceを逃す。
△5七歩▲同角△5六銀▲7九角△6五銀(△6五金)なら嚙みつくことができただろう。
実戦は△6二飛▲4五金と、相手に不敗の陣を作らせてしまう。 


この将棋の反省から飛車を振らないようにしていたが、一ヶ月も経過しないうちに飛車を振ることになる。
将棋教室の生徒に三間飛車を教えていて、範を示すために大会で採用したのだ。
(振り飛車は居飛車と比べると教えるのに都合が良い)
その結果は、予選敗退。
自分が人に将棋を教えるような器でないことを思い知らされた。

まあアントニイ・バークリーの小説のタイトルにあったように、トライアル&エラーだ。

角換わり先手番

居飛車本格派強豪のエヌさんとの対局。
▲4五桂急戦を狙ったが、後手の△2二銀据え置きが工夫で不発。
仕方なく定跡形に進む。

▲5八玉に△7二角が後手の研究手。
これには第一感▲4五桂とし跳びたかったが、後手の角の働きを抑えれば、角手持ちの分だけ有利になるはずと▲4五歩と自重する。
後手の△3五歩に▲6五銀△同桂▲6九飛△6四歩に▲3五歩となって好みの展開かと思ったが、△4六銀に応手を誤った。

厚み重視で▲3六銀としたが、△4四銀▲3四歩△5五銀となると後手の方が手厚い。
目障りな△4六銀を消す▲4七銀が正着だった。
△3五銀なら▲3六歩だし、△5七桂成▲同金△3七銀成は▲3四歩が利くのが大きい。


自然な手は▲6六銀で、△3五銀なら▲6五銀として好調だが、△8六歩▲同歩△同飛と一歩持たれると自信がない。


▲9七角と打ちたいが△7六飛▲7七歩△6六飛▲同飛△5五銀打▲8六飛△3六歩と攻められると悪い。


そこまで石田流って委員会

私は後手番。
先手三間に対して石田流阻止のために飛車先を伸ばしたが、それでも▲7七飛とされた。


初手からの指し手
▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩 ▲7七飛

通常の早石田より手得なので、図から△3四歩と妥協したけれど、角道を開けない方が主張が通ったかな。


▲7五歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8四飛
▲7八金 △6二銀 ▲7六飛 △4二玉 ▲4八玉 △8八角成
▲同 銀 △3二玉 ▲8六歩 △5四歩 ▲7七桂 △5三銀
▲8五歩 △8二飛 ▲8六飛 


こちらから角交換するのでは手得の意味がなかった。
本譜は、△8三歩と謝るのでは悔しいので△6四銀から華々しく散った。



バランス型への棋風改善


バランス型への棋風改善を図っている。
上図は、先手中飛車に対する私の「風車」。
居飛車穴熊を予想していた後手の意表をついた。
玉頭で強い戦いができるのが利点。
次は△4四銀~△4三金と盛り上がる予定。


▲1五歩 △同 歩 ▲同 香 △2四角 ▲1二歩 △1五角
▲1一歩成 △同 飛 ▲1九香 △1二香


端攻めは、誘いの隙。角を取っても歩切れが痛い。


図からは△6四歩が嫌だった。
▲同角は△6五銀、▲同歩は△5三金の要領だ。

ジェリコの壁

豪腕の小泉さん(仮名)との将棋。
こちらが矢倉にすると強引にカニカニ銀戦法にくるのは予想していた。
こちらの対策は、飛車先不突でカテナチオ(鉄壁の守備)するつもり。
図の▲4八飛は△5五歩に対する備えで、これで相手の仕掛けは封じたはずだった。

と、ところが・・・△3三桂▲7九玉の後、△5五歩と仕掛けてこられた。
「単なる歩の交換なの?」と思っていたら

どっかーーん♪
ジェリコの壁はあっという間に崩れ去った。
▲7九玉の位置が、準王手飛車のラインだった。
涙~~~~~~~~

カニカニ銀戦法について

児玉vs稲葉(順位戦)

カニカニ銀戦法の家元は、引退された児玉孝一先生。
児玉先生以外はほとんど指さないが、非常に優秀な戦法。
昔、順位戦で稲葉陽四段を倒したこともある。


図までの指し手
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲2六歩 △5二金右
▲5七銀 △4四歩 ▲2五歩 △3三銀 ▲4六銀 △4三金
▲5八飛 △5三銀 ▲9六歩 △3二金 ▲6六銀

図からの次の一手は△4二銀左。
△4二銀と固めて、後の△4五歩を狙うのがカニカニ銀対策の急所。
▲4六の銀を追っ払って持久戦にすれば、後手陣の方が進展性がある。


図からの指し手
△4二銀左 ▲5五歩 △同 歩 ▲9七角


しかし、先手は前進。
5筋の歩を突き捨ててから▲9七角がうるさい攻め。
次に▲6五銀で▲5五銀からの数の攻めが受からない。
そこで△4五歩から△6四銀と捻った受けを見せたが、角銀交換から5筋に殺到して後手陣は壊滅。


児玉vs屋敷(順位戦)

下は、某相談サイトの質問と解決。
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    質問日時:2011/5/12 15:52:23
将棋について
先手カニカニ銀に対する後手居飛車側の対策を
教えていただきたいです。(後略)


    解決日時:2011/5/17 14:22:08
(前略)意外と有力な戦法のようなので、驚きました。
相手の2六歩~2五歩が早いようなら、3二金は保留して3二玉を残すのが、ひとつの対策になるのではないでしょうか。
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解決に書かれているようにカニカニ銀戦法は有力。
これに矢倉の常識は通用しない。
△8五歩は不急の一手だし、△3二金は悪手。

図の局面では、碇シンジ君に倣ってこう呟きましょう。
「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!」

図の局面は、先手にとって大きなchance。
実戦の▲5八飛はどうだったか?
▲7一飛や▲5三同飛成が有力だった。


やっぱりカニカニ銀は有力です。

児玉vs佐藤紳(順位戦)

居玉のまま、5筋を突き捨てて▲6六銀とするのが、カニカニ銀戦法の超攻撃的布陣。

△9七歩成で後手が一本取ったようだが、▲6六角が鍛錬の技。
と金の当たりを避けながら、カニカニの左銀で相手の飛車を押さえ込もうとしている。

65手目▲9二桂成がうまい継続手で後手の意表をついた。
▲8二馬なら△8一歩が後手の用意していた手。

70手目△7五歩がチャンスを逃した。
ここでは飛車にかまわず、△8九と▲8三歩成△6八銀と王手飛車の狙いで指せば後手有利。

後手も74手目△7一銀と手筋を繰り出した。
しかし、先手は慌てず飛車を取りに行き、最後▲5五桂で決めた。


持ち時間:6時間
消費時間:107▲340△359
場所:東京・将棋会館
先手:児玉孝一
後手:佐藤紳哉
*棋戦詳細:第68期順位戦C級2組02回戦
* 「児玉 孝一七段 」vs「佐藤 紳哉六段 」
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲2六歩 △5二金右
▲2五歩 △3三銀 ▲5七銀 △4四歩 ▲4六銀 △4三金
▲5八飛 △5三銀 ▲9六歩 △3一角 ▲9七角 △6四歩
▲5五歩 △同 歩 ▲6六銀 △9四歩 ▲7五銀 △9五歩
▲5五銀 △9六歩 ▲5四歩 △6二銀 ▲8八角 △5二歩
▲6四銀左 △8五歩 ▲7七角 △6三歩 ▲7五銀 △9七歩成
▲6六角 △8六歩 ▲同 歩 △7四歩 ▲8四銀 △8六角
▲4八玉 △9八歩 ▲8三歩 △7二飛 ▲9四歩 △9九歩成
▲9三歩成 △同 香 ▲同銀成 △同 桂 ▲同角成 △8一歩
▲8二歩成 △同 歩 ▲8四桂 △7一飛 ▲9二桂成 △7三飛
▲8二馬 △4二玉 ▲8四歩 △7五歩 ▲8三歩成 △7四飛
▲7二と △7一銀 ▲8三馬 △7二飛 ▲7三香 △8二歩
▲7四馬 △7三飛 ▲同 馬 △8九と ▲9一飛 △6二銀打
▲8四馬 △2六香 ▲8一成桂 △2九香成 ▲7一成桂 △4五桂
▲4六銀 △5七桂打 ▲同 銀 △5五香 ▲5六銀 △同 香
▲同 飛 △7九と ▲同 金 △8八と ▲7二成桂 △7九と
▲5五桂 △5七銀 ▲同 飛 △同桂成 ▲同 玉
まで107手で先手の勝ち


深浦vs羽生(後手のカニカニ銀風味)


深浦康市九段対羽生善治棋聖(第82期棋聖戦五番勝負 第1局)では、羽生九段もカニカニ風の陣立てを用いて話題になった。



その他の棋譜

下記対藤原直哉やアマ強豪同士の棋譜のように、攻め好きの人にはうってつけの戦法。
駒損でも何でも中央突破をすれば勝ち。


開始日時:2004/12/02 10:00
終了日時:2004/12/02 22:48
棋戦:竜王戦
戦型:矢倉
持ち時間:5時間
場所:大阪「関西将棋会館」
先手:児玉孝一
後手:藤原直哉


*棋戦詳細:第18期竜王戦6組ランキング戦2回戦
*「児玉孝一七段」vs「藤原直哉六段」
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲2六歩 △5二金右
▲5七銀 △4四歩 ▲2五歩 △3三銀 ▲4六銀 △4三金
▲5八飛 △5三銀 ▲9六歩 △3一角 ▲9七角 △6四歩
▲5五歩 △同 歩 ▲6六銀 △6二飛 ▲7七桂 △5六歩
▲同 飛 △5二金 ▲5五銀左 △5四歩 ▲6五桂 △5五歩
▲5三桂成 △同金上 ▲5五銀 △6五銀 ▲5八飛 △4一玉
▲7八金 △1四歩 ▲6六歩 △5四銀 ▲同 銀 △同金直
▲5五歩 △5三金引 ▲5四銀 △4二銀打 ▲5三銀成 △同 銀
▲5四銀 △5二銀 ▲6七金 △3二玉 ▲4三銀成 △同 銀
▲5四金 △5二銀打 ▲5一金 △4五歩 ▲6五歩 △4四銀左
▲8八角 △6五歩 ▲5二金 △同 銀 ▲6三歩 △8二飛
▲5三金 △6六桂 ▲同 金 △同 歩 ▲5四歩 △5三銀上
▲同歩成 △同 銀 ▲5二銀 △6七金 ▲4三銀打 △3三玉
▲5六飛 △5七歩 ▲4八玉 △2七金 ▲6六角 △同 金
▲同 飛 △1三角 ▲2四歩 △5八歩成 ▲同 玉 △2四角
▲4二銀打 △2二玉 ▲3一銀不成△3三玉 ▲4二銀上不成△同 銀
▲同銀不成 △同 玉 ▲4三銀打 △3三玉 ▲3二金 △4四玉
▲6四飛 △3五玉 ▲3四銀成 △2六玉 ▲2四成銀 △5二飛
▲5三歩 △同 飛 ▲5七歩 △3五角 ▲4八金 △7七銀
▲2五成銀 △同 玉 ▲3六角 △1五玉 ▲2七角 △3四歩
▲2五歩 △6七銀 ▲同 飛 △6八金 ▲4九玉
まで131手で先手の勝ち


開始日時:2005/05/03
棋戦:その他の棋戦
戦型:矢倉
場所:三重県「四日市市文化会館」
先手:武田俊平
後手:藤山順一


*棋戦詳細:第27回全国アマレーティング選手権予選1R
*「武田俊平」vs「藤山順一」
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲2六歩 △3二金
▲2五歩 △3三銀 ▲5七銀 △8五歩 ▲4六銀 △5三銀
▲9六歩 △6四銀 ▲9七角 △4一玉 ▲6六銀 △7四歩
▲7七桂 △7三桂 ▲3六歩 △1四歩 ▲3七桂 △5一金
▲7八金 △9四歩 ▲7五歩 △8四飛 ▲5五歩 △同 歩
▲4五桂 △4四銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △2三歩 ▲2八飛 △7五歩 ▲5四歩 △5六歩
▲5三歩成 △同銀右 ▲8五歩 △8一飛 ▲5三桂成 △同 銀
▲7二銀 △8五桂 ▲6五桂 △6四銀 ▲8一銀成 △9七桂成
▲5二歩 △同 玉 ▲9一成銀 △5七歩成 ▲5四香 △5三歩
▲9二飛 △6二桂 ▲5三桂成 △同 銀 ▲同香成 △同 玉
▲5七銀左 △9九角成 ▲5四歩 △同 玉 ▲5二歩 △6一金
▲7三銀 △8三角 ▲8二飛成 △4七角成 ▲4八金 △3六馬
▲3八飛 △3五歩 ▲6二銀成 △5八歩 ▲同 金 △2七馬
▲3五飛 △2六馬 ▲3七歩 △3五馬 ▲同 銀 △3九飛
▲4八玉 △1九飛成 ▲6一成銀 △4四香 ▲4六桂 △同 香
▲同銀上 △5五香 ▲4五角 △6四玉 ▲8四龍 △5三玉
▲5四龍 △4二玉 ▲5一歩成 △5八香成 ▲同 玉 △5七歩
▲同 銀 △3一玉 ▲4一と △2二玉 ▲2四歩 △2八龍
▲4八香 △4四香 ▲2三歩成 △同 金 ▲同角成 △同 龍
▲2四歩 △4八香成 ▲同 玉
まで129手で先手の勝ち


居飛車穴熊vs三間飛車

私が後手番。
石田流を狙ったが▲4六銀~▲6八角とされて断念。
先手の右銀を3五~4六~5七と引かせたが、△4五歩と突かされたのがキズになっいる。

図からの指し手
▲2四歩 △同 歩 ▲3七桂 △4一飛 ▲4六歩 △同 歩
▲同 銀 △5一角 ▲4五銀 △3三桂 


手順中の▲4五銀が強い手だった。
当然△3三桂と反撃するが・・・


図からの指し手
▲4二歩 △同 飛 ▲2四角 △4五桂 ▲4二角成 △同 銀 ▲4五桂 △9六歩
▲同 歩 △9七歩 ▲同 香 △8五桂 ▲2三飛成 △4三歩
▲4四歩 


▲4二歩の叩きが厳しかった。
仕方なく△同飛だが、▲2四角に指す手がない。
飛車をどこに逃げても叩きが待っている。
仕方なく飛車角交換を甘受したが、粘れなかった。
こんなに攻められるのでは、振り飛車が駆逐されるわけだ。