将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

【横歩取り】△4五角戦法(△2八歩手抜きの▲7七角)

横歩△4五角テラショック定跡 (他横歩取り超急戦定跡)というページに「横歩△4五角戦法」が丸裸に。
素晴らしい研究をぜひご覧ください。
ショック受ける事間違いない。


かつて横歩取り△4五角戦法を流行させた谷川浩二九段が、先手番で横歩取り△4五角戦を挑まれた時に用いた対策がこれ。(対田中魁秀戦)


初手からの指し手
▲7六歩  △3四歩  ▲2六歩  △8四歩  ▲2五歩  △8五歩
▲7八金  △3二金  ▲2四歩  △同 歩  ▲同 飛  △8六歩
▲同 歩  △同 飛  ▲3四飛  △8八角成 ▲同 銀  △2八歩
▲7七角

『将棋世界2012年10月号』の飯島講座「横歩取り裏定跡の研究」第11回の題名は、「△2八歩に手抜きは成立するか」。
その答えがでた。
手抜きで▲7七角とする手は成立する。


図からの指し手
△7六飛 ▲2八銀 △2七歩

ここで▲2七同銀と強く取る手が急所で、今まで盲点になっていた。


図からの指し手
▲同 銀  △4五角  ▲2四飛  △2三歩  ▲2五飛  △3三桂
▲同角成  △同 金  ▲7七銀  △7五飛  ▲3六銀


この手が急所で定跡。
▲2七同銀と取ってから、ここまでは、ほとんど変化の余地なし。


図からの指し手
△同 角  ▲7五飛  △4七角成 ▲4八歩  △2九馬  ▲4五桂
△3二金  ▲5三桂不成△8三馬  ▲8四歩  △7二馬  ▲4一飛
△5二玉  ▲5五飛


こうなると先手勝勢。


この変化は、先後逆ですが、コンピュータソフトponanzaが選んだ定跡。
横歩取り△4五角対策に悩んでいる方に、とっておきの処方箋。


ポナンザ新手▲8五歩

図の局面から▲3九銀と引いてponanzaが勝った。


開始日時:2013/05/12 15:44:45
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:ponanza
後手:+ClariS+
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀 △2八歩
▲7七角 △7六飛 ▲2八銀 △2七歩 ▲3九銀 △2六飛
▲3八金 △3三歩 ▲8四飛 △2八角 ▲8一飛成 △1九角成
▲8三桂 △7二銀 ▲9一龍 △8一香 ▲7四歩 △8三香
▲9五角 △8四桂 ▲8五歩 △2八歩成 ▲8四歩 △3九と
▲8三歩成
まで43手で先手の勝ち



▲8五歩という平凡な手で痺れた。
将棋世界誌の飯島講座では特に検討がなかったが、もしかすると新手か?