将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

2020年4月のブログ記事

  • 【横歩取り】アヒル式▲3九金型

    初手からの指し手 ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △8四飛 ▲2六飛 △2二銀 ▲8七歩 △5二玉 ▲4八銀 △6二銀 ▲5八玉 △5一金 ▲3九金 従来の定跡... 続きをみる

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  • 【矢倉】米長流急戦矢倉の周辺

    後手の米長流急戦 NHK杯の船江vs千田戦を見た限り 先手矢倉は厳しい感じ。 図の△7五歩 △6四歩と無難な手を選ばないところが流石、千田翔太。 ▲2四歩△同 歩▲2五歩からの十字飛車の筋が気になるが、 △4四角▲2四歩△2七歩という定番の反撃があり ▲同 飛△2六歩▲2八飛なら△6六角▲同 金△... 続きをみる

  • 特選クイズ

    古典問題 問題1 ある人が、「私は、ニューヨークにある自由の女神よりも高く飛ぶことができる。」という。本当だろうか? 問題2 アメリカ西部に10万エーカーの広さのA牧場がある。 この牧場には牛が三千頭放牧されていて、一年間で三万エーカーの牧草を食べる。 牛を二千頭増やし、五千頭にして、A牧場の牧草... 続きをみる

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  • 【矢倉】5筋不突の工夫

    永瀬叡王vs豊島名人(王座戦挑戦者決定戦)。 振り駒で先手を得た永瀬叡王の作戦は、矢倉戦法。 永瀬叡王に序盤の工夫が見られた。 最近では「矢倉」は、「角換わり」に主流の座を譲っていたが、叡王の工夫によって復活するか? 図のように▲5六歩と突いていないのが急戦を警戒した駒組み。 最近は、後手番でも応... 続きをみる

  • 【ゴキゲン中飛車】クロスファイア対策

    郷田流▲3七銀⇒超速⇒クロスファイア 里見女流四冠の△5六歩~△5四桂 ゴキゲン中飛車に対して最有力といわれている「超速▲4六銀戦法」。 中でも△4四銀の対抗(対向)形に対して先手が二枚銀を繰り出す形は、「クロスファイア」と名付けられ、ゴキゲン中飛車の強敵だ。 「クロスファイア」の出現によってゴキ... 続きをみる

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  • 【角交換振り飛車】(その1)

    令和の角交換振り飛車対策 角交換は嫌った方が負け 「角交換」が、将棋を変えたキイワードである。 大山康晴15世名人の全盛期は、角交換をしないことが暗黙のルールで、遅くとも5手目までには角道を止め、矢倉かノーマル四間にする時代だった。 大山15世名人だけではない、羽生18世名人が、「矢倉にするために... 続きをみる

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  • 【振り飛車穴熊】流行の兆しが

    トーチカ(ミレニアム)囲い トーチカ囲いが穴熊に対して有効と見られていた。 何といっても居飛車側だけ端攻めする権利があるのがうれしい。 玉が端にいないので反動も少なく、お荷物になりそうな桂馬が自然に活用できる。 振り飛車の立場としては、うまく桂頭を攻める展開になれば優位に立てる。 阿部光vs青嶋 ... 続きをみる

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  • アルベール・カミュ「ペスト」

    コロナ禍が世界を覆っている今日の状況を先取りしたような、アルベール・カミュの小説「ペスト」がNHK「100分で名著」で取り上げられ、ベストセラーになっている。 私にとって懐かしい書物だ。 思春期の頃、ドイツ文学のゲーテ、ロシア文学のドストエフスキー、アメリカ文学のサリンジャーなどに夢中になった。と... 続きをみる

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  • 日本人が理解していないキリスト教の怖さ

    日本人の宗教観は鷹揚だ。 初詣は神社へ行き、結婚式は教会で行い、葬式は仏教だ。 しかし、それは日本だけの価値観。外国は違う。 宗教、特にキリスト教を知らなければ外国人の考えを理解することは難しい。 日本人が宗教の怖さを理解していないのは、合理主義者、織田信長が打ち破ってくれたおかげだ。 イスラム世... 続きをみる

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  • 中原中也「一つのメルヘン」

    散文を好む私だが、少年期にある女性の影響で中原中也を知り、いくつかの詩を諳んじる様になった。 甲羅を経た今では断片的にしか思い出せないが、「月夜の晩に、拾ったボタンは どうしてそれが、捨てられようか?」などのフレーズは心にしみる。 ある日、教科書にも載っていた「一つのメルヘン」を何気に思い出そうと... 続きをみる

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  • 【角換わり新新対抗】後手番パス作戦

    角換わり後手番の後手の手待ち戦略の中で、△7二金~△6二金など、わざと2手かけて△6二金型を作るパス作戦が、先後同型をずらす面白い作戦だ。 角換わりでお互いに同型をどこまで続けることができるかだが、下図がひとつの分岐点。 △4四歩と同型を続けるのは、▲4五歩△同歩▲同銀と攻められた時に受け切る自信... 続きをみる

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  • 【角換わり】▲4五(△6五)のクライは天王山

    飛車先保留を生かす▲4五歩位取り 昔の定跡 飛車先保留が将棋の進化だと思われていた時代があった。 ▲2五歩から▲2六歩型そして▲2七歩と時代が進むにつれ飛車先の歩が下がっていった。 矢倉でその潮流がはじまり、やがて角換わりでもその波が押し寄せた。 AIという神が降臨してから矢倉では飛車先保留が否定... 続きをみる

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  • 【矢倉】歩越し銀と歩内銀の対抗

    △5二玉型 玉を深く囲うよりバランス型が良しとされるようになった現代将棋。 その影響からか、玉を深く囲おうとする矢倉戦が激減した。 かつては将棋の純文学と言われ、居飛車の主流戦法だったが、現代では相掛かり・角換わりの二大戦法に後塵を拝するようになった。 しかし、「盤面が狭く感じる」相掛かり・角換わ... 続きをみる

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  • 【矢倉】現代将棋は進歩したのか?

    (2020年4月5日) 日経新聞朝刊を手に取って王座戦の観戦記を見る。 佐藤康光九段対屋敷伸之九段の将棋は、懐かしい戦型だった。 一時は「終わった」と言われた「矢倉戦法」を先手が採用し、引退した加藤一二三九段(愛称ひふみん)が得意とた「棒銀戦法」で後手が対抗。 なぜ矢倉が復活したのか、観戦記に詳し... 続きをみる

  • 【石田流崩し】▲4六銀(△6四銀)

    棋士への夢を賭けて 折田祥吾アマがついに棋士編入試験をクリアした。若手棋士を相手に3勝1敗の好成績でのプロ入りは素晴らしい。心から祝福したい。 その三戦目の相手が山本博志四段。山本四段は、折田アマが年齢制限で奨励会を退会した時の三段リーグ最後の相手で、その時は折田アマが勝利している。 山本四段の作... 続きをみる

  • 【角換わり新新対抗】▲4五桂か△6五歩か

    ▲8八玉型に△6五歩と仕掛けるのが狙いだった 今や角換わりの最新形となった▲6八金と△4二金の対抗形において、先手玉の位置ごとに後手の△6五歩と先手の▲4五桂の仕掛けの是非を調べ、後手はどうパスすべきか、先手はどう対応すべきか考察します。 近年の後手の戦略は、手損して先手が▲8八玉型になるのを待っ... 続きをみる

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  • 【角換わり旧新対抗】

    △4二玉+6二金型で△6五歩と仕掛ける千田翔太(チダショー)流の新型が、角換わり戦法を席巻した。 この【角換わり旧新対抗】では、新型チダショー流を何とか攻略しようとした、これまでの旧型の歴史を振り返る。 △6五同銀の変化 初手からの指し手 ▲2六歩 △8四歩 ▲7六歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩... 続きをみる

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  • ヨネナガの棋

    華があった米長将棋 「転がる石に苔は生えない」という「流れる水は腐らない」ともいう。変わることができるうちは、人は若い。逆に言えば、変わらないということは死ぬことである。 故米長邦雄九段は、50才を過ぎてから「玉を固めて細い攻めを繋げる将棋」へと棋風改革を行い、矢倉穴熊などを駆使して宿願の名人位を... 続きをみる

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  • 【矢倉 脇システム】広瀬竜王が大逆転で藤井聡太のタイトル初挑戦を阻む

    「藤井七段が苦しい将棋を逆転して勝勢になったが、最後に詰将棋の名手らしからぬトン死で王将挑戦を逃した一局。今後の棋士人生で数える穂と背しかないと考えられるトン死が、第一番で発生してしまった」 (三浦九段) 「途中の好防が難解で非常に面白かった。最後は驚きました」 (黒沢五段) 「苦戦の将棋を抜け出... 続きをみる

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