将棋備忘録

殴り書きの備忘録なので、読みづらい点はどうかご容赦を!

【石田流崩し】△7二飛

左美濃から△7二飛

【藤井vs丸山】


第29期竜王戦1組、藤井九段vs丸山九段より取材。


図の局面は、先手の飛車が窮屈で、自信のない戦い。
実戦は、藤井九段が千日手に逃れたが、先手番としては不満。


【羽生vs山崎】

実は、この戦型は羽生vs山崎(大和証券杯2009年4月5日対局)でも戦われていた。

同様に▲8六歩としたが、後手は△7四歩でなく△8二飛とした。

【久保vs丸山】

上図の久保vs丸山(平成28年竜王戦1組)では、さらに後手陣はsimpleに△7二飛。
図の局面では既に先手が自信ない。
図の一手前の▲7六飛では、まだしも▲7七角か。

【竹内vs西尾】


竹内vs西尾(C級2組順位戦)では、▲5六銀に代えて▲5八金右とした。

先の順よりは先手も戦える分かれだが、図で△5五歩と押さえこみを図られると、先手が苦しい。
下図の局面の次の一手が問題だった。


図から後手は△7四銀と素直に引いたが、△3三歩▲3五飛を利かしてから△7四銀だと先手からの手段が乏しく不利になるところだった。
いっその事▲6六歩の前に▲3二飛成とするか、その前の▲2二角成の前に▲3二飛成としてしまう方がマシだったか。


図で先手がチャンスを迎えた。後手陣には▲3四桂の大きなキズがある。
本譜は▲5二飛成としたが、▲5二角成△同金▲8四金も有力だった。


図からの指し手
▲5二飛成 △同 金  ▲7二金  △5一金  ▲8二金


この▲8二金では、▲7三金と桂を取った方が得だった。


【戸辺vs八代】

戸辺vs八代(朝日杯)では、先手が▲8六歩と逆襲を試みた。
しかし、後手の自陣飛車の応接が巧く、不利な分かれに。
▲8七歩では▲8七飛もあるが、陣形が悪くまとめきれない。


遡って、図の△8二飛に▲8五歩△同飛▲8六歩が少し損か。
ここで▲2八玉とか▲9六歩とか別の手を指し、△8六歩▲同飛△同飛となれば、一手稼げる。

銀冠穴熊から△7二飛



開始日時:2018/05/03 13:00:00
終了日時:2018/05/03 14:13:00
棋戦:その他の棋戦
戦型:三間飛車
先手:中村太地 王座
後手:永瀬拓矢 七段
場所:tvkハウジングプラザ横浜・コミュニケーションハウス
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩
▲7七角 △4二玉 ▲6八銀 △6二銀 ▲1六歩 △1四歩
▲4八玉 △3二銀 ▲3八銀 △3一玉 ▲3九玉 △5二金右
▲5八金左 △2四歩 ▲4六歩 △3三角 ▲3六歩 △2三銀
▲3七桂 △3二金 ▲2六歩 △5四歩 ▲5六歩 △4四歩
▲6七銀 △4三金右 ▲7五歩 △2二玉 ▲6八角 △1二香
▲7六飛 △1一玉 ▲7七桂 △4二角 ▲2八玉 △6四歩
▲4七金 △6三銀 ▲5七角 △9四歩 ▲9六歩 △3三金寄
▲5八銀 △2二金 ▲2七銀 △3二金引 ▲3八金 △7二飛
▲8五桂 △7四歩 ▲8六飛 △8二飛 ▲4八金引 △5五歩
▲4五歩 △5六歩 ▲4六角 △4五歩 ▲5五角 △8四歩
▲7四歩 △同 銀 ▲7六飛 △7五歩 ▲7七飛 △8五歩
▲5四歩 △4三金 ▲2二角成 △同 玉 ▲5五金 △3三角
▲6四金 △6六角 ▲6七飛 △9九角成 ▲5三歩成 △同 金
▲同 金 △6五香 ▲6六歩 △同 香 ▲4七飛 △6八香成
▲4三歩 △4四馬 ▲5四金打 △6六馬 ▲4二歩成 △5八成香
▲同 金 △4六桂 ▲6七香 △3八桂成 ▲同 玉 △5七銀
▲同 飛 △同歩成 ▲6六香 △5六角 ▲4七桂 △同角成
▲同 金 △6八飛 ▲4八銀 △同 と ▲同 金 △4六桂
▲2九玉 △2八金 ▲同 玉 △4八飛成 ▲3八金 △同桂成
▲同 銀 △2九金 ▲2七玉 △1八銀
まで124手で後手の勝ち


変化:57手
▲9三桂成 △同 桂 ▲8六飛 △8五桂打 ▲9五歩 △6五歩
▲9四歩 △7五角 ▲7六飛 △5五歩 ▲同 歩 △6四銀
▲9三歩成 △5五銀 ▲2五歩 △5六歩 ▲7九角 △2五歩
▲2四歩 △同 銀 ▲4五歩 △2六歩 ▲同 銀 △2五歩
▲同 桂 △2三歩 ▲1五歩 △同 歩 ▲1三歩 △同 桂
▲同桂成 △同 銀 ▲6七桂